未来切り開く決意新た 県内各地で20歳を祝う式典
13日の「成人の日」に合わせ、本紙エリアの市町村でも12、13の両日、20歳の門出を祝う式典が行われた。ことしの対象者は高校3年間をコロナ禍で過ごした世代。鮮やかな振り袖やスーツ姿の出席者が旧友との再会を喜び合い、大人への決意を新たにした。県内の対象者は3163人(男1613人、女1550人)で、昨年より146人少ない。
海南市
12日に市民交流センターであり、387人(男195人、女192人)を祝福。久々の再会に、すぐ名前が出てこなかったり、変化に驚いたり、出席者の反応はさまざま。式典で神出政巳市長は「目標に向かいこれからの人生を生き抜いてほしい」と式辞。出席者代表で、馬田莉那さんが「世の中に当たり前は存在しない。問題に自分がどう向き合うか、考え方一つで道は切り開くことができる。選んだ道を精進したい」と述べた。西村咲良さんは「人とかぶらず自分らしい生き方をしたい」と笑顔だった。
紀美野町
12日に町文化センターであり、対象者41人(男25人、女16人)のうち32人が出席。小川裕康町長は「皆さんには、ふるさと紀美野町を誇りに思い、これからの紀美野町、そして日本を支えていく一人として力強く歩んでいただきますよう心からご期待申し上げます」と式辞。代表で、向江嵩頼(たから)さんが「豊かな緑と温かい人の心に包まれた紀美野町で育ったことに誇りを持ちながら、自分を信じ、支えてくれる仲間と共に、それぞれの夢に向かって全力で進んでいきます」と決意を述べた。
紀の川市
12日に粉河の粉河ふるさとセンターで行われ、547人(男299人、女248人)のうち383人が出席した。岸本健市長は責任と誇りを持つよう伝え、「逆境にめげず努力を続け、力強く前に進んでください」と呼びかけた。参加者を代表し藤村匠平さんは周囲の励ましや支えに感謝し、「これからは私たちが支える立場として責任を持ち、誠実な姿勢で歩んでいく」と決意。「(人との)つながりを大切にし、未来への希望を抱きながら、さまざまな挑戦に臨んでいく」と述べた。
岩出市
13日に荊本の市民総合体育館であり、657人(男348人、女309人)のうち462人が出席。中芝正幸市長は「これから歩む道は平坦な道ばかりではない。故郷は皆さんを応援している」と激励した。代表であいさつした中内功大さんは5歳から極真空手を続けているといい「挫折を乗り越えられたのは家族や仲間たちのおかげ」と感謝。「でも最後に乗り越えるために大事だったのは自分自身を信じること」とし「今までの経験を存分に生かし、未来に向かって夢をかなえていきたい」と述べた。