県民歌アレンジ披露も タップダンスフェスタ

来場を呼びかける出演メンバー
来場を呼びかける出演メンバー

和歌山県岩出市根来の一乗閣(旧県議会議事堂)で16日午後1時半から、「和歌山和風タップダンスフェスタ」が開かれる。同市のスタジオぽこ・あ・ぽこが(田中美和代表)が主催。大阪・関西万博和歌山ゾーン出演決定を記念した公演で、県内各地を題材にした楽曲の他、ダンス曲にアレンジした和歌山県民歌にタップの振り付けをして華やかなステージを届ける。

万博開催に向けて機運を高めようと企画した。県や同市、本紙など後援。「和歌山の唄をタップダンスで奏でる」と題し、約50人が出演する。

同教室は県内唯一のタップダンス教室として、1987年に開設。県内外で公演する他、海外のステージでも和歌山を題材にした和風タップを披露し、好評を博してきた。

当日は「鞠と殿様」「根来の子守唄」「串本節」など、各地の民謡などに合わせて踊るオリジナルの和風タップダンスで、ふるさとの魅力を発信。地元シンガー・ソングライターの藪下将人さん、田頭宜和さんとのコラボもある。

県民歌のアレンジは、田中代表(60)の友人である上保徹志さん(59)に依頼。おおらかでゆったりとした県民歌とタップダンスのイメージが違うため、上保さんはアレンジの方向性を決めるのにかなり悩んだという。また、原曲は途中で拍数が変わるが、ダンス用のアレンジということで拍数に変化がないよう調整するなど、心を配ったそう。完成した曲に、田中代表は「県民歌を知っている人には新鮮に、まだ知らない人には、親しみを感じてもらえるはず」と話す。

公演に合わせてはかま風の衣装も新調。背には「和」の一文字が刻まれ、袖には紀州てまりがデザインされている。田中代表は、袖の動きが美しく見えるような振り付けを意識したといい「和歌山ゾーンのコンセプト同様、『上質な和歌山』をお届けできれば」と気合十分。万博和歌山ゾーンの出演に向けても「和歌山のことを世界中の人に知ってもらい、足を運んでもらうきっかけになれるよう、発信したい」と意気込んでいる。

岩出市に住む小学生を対象にした、タップの体験コーナーもある(先着20人)。

入場無料。問い合わせは田中代表(℡090・3719・2603)。