磨いた技で人を笑顔に IBW美容学校が卒業式

和歌山市南汀丁のIBW美容専門学校は4日、同市七番丁の和歌山城ホール小ホールで卒業式を行い、82人が新たな一歩を踏み出した。
昼間課程は83回目、通信課程は82回目の卒業式となり、華やかに袴やスーツ、ドレスなどを着こなした卒業生と教職員、在校生、保護者ら約280人が出席した。
式では、山本文子理事長兼校長が各課程の代表者に卒業証書を授与。春の開花に向け、冬の期間、土に根を広げていくチューリップを例に挙げ、「太く強く基盤をつくって、自分のきれいなチューリップを咲かせてください。より豊かな人生であることを願っています」と激励した。
卒業生代表の鈴木陽奈野さん(20)が「先生や多くの人に支えられ、きょうを迎えられた。これからそれぞれの道に進みます。学びを生かして多くの人を笑顔にできるように頑張ります」と感謝。高まる気持ちに時折涙を拭いながら、講師とのさまざまな思い出も披露した。
また、山本正治副校長が「『できないからやらない』ではなく『やっているからできる』と信じ、勇気を出してできることを増やし、本物になってください」とメッセージを贈った。
卒業生の松浦浬さん(20)は「学校で着付けの面白さに出合えた。短い間だったが一生の友達ができた」と話していた。