最後の日曜、支持拡大へ訴え 知事選2候補

街頭で支持を訴える松坂候補㊧、宮﨑候補
街頭で支持を訴える松坂候補㊧、宮﨑候補

和歌山県知事選(6月1日投開票)は24、25日、期間中最後の日曜日を含む週末を迎えた。届け出順に、共産新人で元和歌山市議の松坂美知子候補(68)、無所属新人で元副知事の宮﨑泉候補(66)=自民、公明、立憲民主、国民民主、社民県連推薦=の2人は和歌山市などで活動し、休日でにぎわうスーパーや商業施設などを回り、懸命に支持拡大を訴えた。

松坂候補

松坂候補は24日、すさみ町を出発し、白浜町、上富田町と北上しながら遊説した。25日は和歌山市で活動し、スーパーの前で街頭演説を行い、買い物客らに生活支援の政策などを訴えた。最後の1週間に向けて戦いの重点などを確認するため、陣営は候補を交えた会議も開いた。松坂候補は、街頭では女性や仕事中の車からの声援などが多く、訴えの浸透を感じているとし、「戦争をする国づくりへの協力はしない。一人ひとりが大切にされて、自分らしく生きていくことのできる社会を目指し、人権尊重、ジェンダー平等の視点で取り組む」と訴えた。

宮﨑候補

宮﨑候補は24日、かつらぎ町から有田川町、広川町、湯浅町、有田市と紀中を回り、漁港の観光施設前などで街頭演説を繰り返した。25日は和歌山市と岩出市で活動し、にぎわうスーパーの前や幹線道路の交差点などに立って人や車に手を振り、励ましの声をかける有権者との握手に笑顔を見せた。演説では「皆さんの意見をしっかり聞きながら、現場に足を運び、行政を進めていくことを誓う」と訴え、これまでの支持の広がりについては「手応えを感じてはいるが、今まで選挙をしたことがないので分からない」と話しつつ、最後の1週間の訴えに決意を示した。