参院選和歌山選挙区 7人に審判へ

第27回参院選は20日に投票が行われ、即日開票される。衆院で少数与党の自民・公明両党が過半数維持を目指す中、和歌山選挙区(改選数1)は昨年秋の衆院選和歌山2区に続く保守分裂となり、これまで議席を独占してきた自民が大きく揺らいでいる。過去最多の新人7人による戦いに、有権者はどのような審判を下すのか。
立候補者は届け出順に、共産党新人で党県副委員長の前久候補(69)、自民党新人で元衆院議員秘書の二階伸康候補(47)、無所属新人で前有田市長の望月良男候補(53)、日本維新の会新人で元県議の浦平美博候補(53)、無所属新人で不動産会社経営の末吉亜矢候補(54)、NHK党新人で元総務省職員の本間奈々候補(56)、参政党新人で訪問看護会社役員の林元政子候補(51)。
物価高騰対策や消費税減税の是非などの争点に加え、外国人労働者の受け入れの在り方など外国人政策がかつてないほど注目される選挙ともなっている。各候補の考え方や特に主張する政策はさまざまであり、有権者の評価が注目される。
和歌山選挙区の過去5回の投票率を見ると、2010年が59・38%、13年が54・94%、16年が55・29%、19年が50・42%、22年が52・42%で、上下しつつも減少傾向。今回は、与党の衆参両院での過半数割れが現実味を帯びている選挙であることに加え、保守分裂、新勢力台頭の注目選挙区となったこともあり、投票率は上昇するとの見方が強い。
各市町村選挙管理委員会は19日までに投票所の設営などの準備を進める。
投票は20日午前7時~午後8時、県内807カ所(うち593カ所は閉所時間を繰り上げ)で行われる。開票は午後8時から各市町村の開票所で順次始まり、同日深夜には選挙区の大勢が判明する。
開票終了は、最も遅い和歌山市で選挙区が午後11時30分ごろ、比例区が翌21日午前2時30分ごろの見込み。