健康増進に有効「春キャベツ」

柔らかくて甘い「春キャベツ」
柔らかくて甘い「春キャベツ」

前号より、和歌山市周辺で盛んな「春キャベツ」について取り上げている。11月上旬から梅雨ごろまで長期間にわたり出荷できるという大きな特徴を持ち、私たちの食卓を彩ってくれる存在。今週は食べるという視点から、その魅力を紹介したい。

春キャベツに含まれる栄養素は、ビタミンC、ビタミンU、ビタミンK、カロテン、カリウム、食物繊維など。風邪予防や疲労回復、美肌効果があるとされるビタミンCは、春キャベツ100㌘あたり約44㍉㌘。

Mサイズのミカン1個に含まれるビタミンCが約35㍉㌘であるため、春キャベツの外葉1枚とみかん1個に含まれるビタミンCの含有量はほぼ同量。成人における一日の推奨摂取量が100㍉㌘であるので、春キャベツを3枚程度食べれば、一日分のビタミンCが摂取できる。

ビタミンUは胃酸の分泌を抑え、胃粘膜を修復する効果があるとされる。カロテンは体内でビタミンAに変わり、粘膜や皮膚、目の健康を保つことに有効。カリウムや利尿作用によるむくみの解消や血圧の降下、ビタミンKは骨の健康維持に効果があるとされる。

ビタミンCとUは、熱に弱く水に溶けやすい特性があるため、千切りやサラダなどの生食、もしくはスープなどにして食べるのがお薦め。外葉や芯の近くに多く含まれるとされるので、余すことなくいただきたい。

手軽に多くの栄養素を摂取できる春キャベツは動物にも人気。近年ではフードロス対策として、県内で栽培され規格外などで市場に流通しない春キャベツを、飼料として動物園を運営する施設が購入する取り組みも。

手軽に調理でき、安価でおいしい春キャベツ。地元で採れた魅力的な野菜で春の到来を感じたい。(次田尚弘/和歌山市)