アビリンピックで金賞 家具職人の山原さん祝賀

花束を手に笑顔の山原さん
花束を手に笑顔の山原さん

障害のある人たちが日頃培った職業技能を競い合う「第45回全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)」の家具部門で最高賞の金賞に輝いた和歌山市の山原耕一さん(53)の祝勝会が5月30日、同市のホテルアバローム紀の国で開かれ、業界関係者や職人仲間ら約60人が山原さんの活躍を祝った。

あいさつする津田理事長と発起人の皆さん
あいさつする津田理事長と発起人の皆さん

山原さんは旧古座町生まれ。聴覚に障害があり、県立和歌山ろう学校、東京障害者職業訓練校を卒業し、21歳で㈱山ノ木(同市西浜、和中輝雄代表取締役)に入社。家具職人として30年以上のキャリアを重ね、1級家具製作技能士の資格を持つ。

昨年10月に愛知県で開かれた全国アビリンピックに県代表として出場し、指定された材料、工具、機器を用いて木製の「花台」を製作する家具部門で、高い技術やスピードなどが高く評価され、金賞を受賞。さらに、世界大会「第11回国際アビリンピック」(来年5月、フィンランド・ヘルシンキ)の家具製作(応用)種目の日本代表に選出された。

今回の祝勝会は、山原さんの快挙をたたえ、さらなる活躍を願って、県洋家具商工業協同組合の津田善典理事長をはじめ同組合理事や山原さんの先輩職人ら9人が発起人となり、開催した。

津田理事長はあいさつで、人工知能(AI)やロボティクスの技術が日々進歩する現代にあっても「本当に心のこもった家具作りは人間にしかできない。山原さんには、さらに技術を磨き上げて、世界大会でも金賞を取って、日本を代表する職人になってほしい」とさらなる飛躍を期待した。

来賓として、県聴覚障害者協会の福田美枝子会長が祝辞を述べ、宮﨑泉知事、尾花正啓市長もメッセージを寄せた。

記念品と花束を贈られた山原さんは晴れやかな笑顔を見せ、「素晴らしい祝勝会を催していただき、ありがとうございます。金賞受賞は私一人の力で成し遂げた結果ではない。日頃より支えていただいている皆さまのおかげだと深く感謝している。今回の受賞を励みに、これからもさらなる努力を重ねて、世界大会に挑んでいきたい」と感謝と決意を話した。

県技能士連合会の山田博美会長の発声で乾杯が行われ、祝宴が始まると、出席者は山原さんを囲んで喜び合い、一緒に記念撮影をしたり、歓談を楽しんだりしていた。

出席者と記念撮影する山原さん(右から3人目)
出席者と記念撮影する山原さん(右から3人目)