奨励賞に漆器店の山家さん 県経営者協会が表彰

アントレプレナー大賞の奨励賞を受けた山家代表㊨と田中前会長
アントレプレナー大賞の奨励賞を受けた山家代表㊨と田中前会長

和歌山県経営者協会は、新製品の開発や新事業において、県内の優れた企業や経営者を表彰する「アントレプレナー(起業家)大賞」の奨励賞に、海南市岡田で紀州漆器の製造販売を行う㈱山家漆器店の山家優一代表取締役を選出。先月、和歌山市七番丁のダイワロイネットホテル和歌山で開かれた定時総会で表彰した。

山家漆器店は1950年に創業。2015年に4代目として参画した山家代表が海外の市場や新たな販路の開拓に注力し、売上高を10年で5倍に成長させた。

伝統産業である紀州漆器とECビジネスを融合させ、新たな市場を創出することで地場産業の発展に大きく寄与。17年には、パリ・メゾンエオブジェなどの展示会で、ガラス照明と漆器を融合させた紀州漆器照明を発表するなど従来の枠にとらわれない挑戦により、紀州漆器の新たな可能性を切り開いている。地域連携や次世代の人材育成、地場産業の振興に大きく貢献したことが評価された。

表彰式では、同協会の田中俊一会長(総会時)が盾と賞金の目録を贈呈。山家代表は「この賞にふさわしい経営者になって、さらに成長してまいりたいと思います」と受賞を喜んだ。 

総会には会員ら約80人が出席し、25年度の事業報告や決算、26年度の事業計画案や予算を承認した。役員人事では、新会長に㈱ヤマシンの山本進三代表取締役、顧問に田中会長の就任が決まった。就任は5月22日付で、任期は2年間。

田中会長は退任のあいさつで「和歌山県には素晴らしい会社、経営者がいることをあらためて実感した。会員相互の絆と人と人との結び付きを大切にする団体だ」と話し、「これからは女性経営者の活躍と意欲ある若手経営者の育成が経済発展にとって不可欠」と話した。

山本新会長は「和歌山県をいかに発展させることができるか、経営者の皆さまにご協力ができるかを考えながら精いっぱい頑張っていきたい」と抱負を述べた。

この他、地域経済の発展に貢献している先進的な女性をたたえる「キラリ!輝く女性ビジネス大賞」の大賞に温泉旅館、㈱むさし(白浜町)の沼田弘美取締役女将が選ばれ、オリーブ由来の化粧品や食用オリーブオイルを製造・販売する㈱シマムラ(和歌山市宇須)の坂野和香取締役が奨励賞を受けた。