花王×日本製鉄のSDGs活動 新ステージへ訪問先募集

花の苗を持ち笑顔の花王と日本製鉄の皆さん
花の苗を持ち笑顔の花王と日本製鉄の皆さん

花王㈱和歌山工場と日本製鉄㈱関西製鉄所(和歌山地区)が協働で取り組む「花・彩のある暮らしプロジェクト」。県内の子ども園や福祉施設などを訪ねて「花苗セット」を贈る活動で、2023年の開始から多くの地域交流を生んできた。この春からは和歌山市内を中心に花苗を提供して笑顔を広げ、花植え作業でコミュニケーションの活性化を図り、住みよいまちづくりに貢献する。同プロジェクトでは現在、訪問先を募集している。

持続可能な開発目標(SDGs)の達成や住みよい街づくりに貢献しようと、和歌山市に生産拠点を持つ2社が連携し、始まった活動。同製鉄所のグループ企業・㈱ブレイザーズスポーツクラブが運営するバレーボールクラブチーム「堺ブレイザーズ」も参加している。

同工場から堆肥(食堂で出る野菜の食べ残しや非可食部などの食品廃棄物から製造)、同製鉄所和歌山地区から花の苗(グループ会社で種から栽培)を持ち寄り、セットにして県内の子ども園や高齢者施設、障害者施設などに提供する取り組みで、ことしの3月までに202施設に4618セットを届けた。また、花植えやバレーボール体験などの関連イベントも14回実施した。

プロジェクト立ち上げからの3年間は、活動を知ってもらうことを目的に県内各地を回った。新宮市や串本町など遠方の施設にも足を運び、花の苗を希望する施設に必ず届けるという方針で続けてきた。活動開始当初の23年は県内31施設から応募があったが、「希望する施設全てに届ける」という姿勢が口コミで広がり、翌24年には170施設から申し込みがあった。

訪問した施設からは花苗だけでなく、訪問自体に喜びの声も多く寄せられた。特にコロナ禍後は、閉鎖的になりがちだった施設に新たな刺激をもたらす活動として歓迎され、「来てくれること自体がうれしい」という声が印象的だったという。

こうした実績を踏まえ、ことし4月からは「第2ステージ」として活動内容を刷新。これまでの「量」を重視した県内全域での活動から「質」を意識した市内中心の活動に移行する。今後も花の苗を届けるだけでなく参加者と共に植え、堺ブレイザーズによるバレーボール体験や新たに花王による手洗い講座を組み合わせて施設との交流を深めていくという。新ステージ第1弾となる同プロジェクトは市内の幼稚園で行うことが決まっている。

同製鉄所総務部和歌山庶務室の片渕星椰さんは「子どもたちや地域の皆さんに楽しんでもらいながら、SDGsや地域貢献について和歌山の皆さまに広く知っていただける活動にしたい」と意気込む。また、同プロジェクトの新メンバーとなる和歌山工場地区サービスセンター人事総務の住川真弓さんは「これまでの活動を引き継ぎながら、さらに発展させていければ。一人でも多くの人に笑顔になってもらえる活動にしたい」と話している。

活動に関する問い合わせや、訪問を希望する場合は同工場(℡073・423・8151)の住川さんまたは橋本さんへ。また、プロジェクトへの協力企業や団体の参加も歓迎しており、企業からの問い合わせも受け付けている。