高校生が熱中症啓発放送 和歌山市が防災無線に起用

啓発放送の録音に臨む(左から)下平さん、小幡さん、髙宮さん
啓発放送の録音に臨む(左から)下平さん、小幡さん、髙宮さん

和歌山市は、防災行政無線による熱中症や選挙の啓発放送に、市内高校の生徒を起用する。若い世代の防災行政無線への意識を高め、情報発信力の強化を図ることが目的。10日には熱中症啓発の収録が八番丁の市消防庁舎・防災無線室で行われ、県立向陽高校放送部の部員3人が録音に臨んだ。

高校生が市の防災行政無線の声を担当するのはことしで2年目。昨年、同部がコンクールで防災行政無線を題材にした作品を製作し、市総合防災課に協力を求めたことがきっかけとなった。

熱中症啓発放送は昨年に続いて同部が行い、今回は2年生で部長に就任したばかりの小幡紗弓さん(16)、3年生の髙宮彩葉さん(17)と下平さゆりさん(17)の3人が担当した。

放送内容は、市の暑さ指数予測が33を超えた場合と、県内に熱中症特別警戒アラートが発表されるか、市の最高気温予測が40度を超えた場合の2パターンを用意。「危険な暑さが予測されます。外出を控え、熱中症に厳重に警戒してください」などと注意を呼びかける。

3人は、聞き取りやすいように、ゆっくりと間を開けて読むことを心がけ、録音した自分の声を確認しながら練習を繰り返し、納得できる放送に仕上げた。

髙宮さんは「普段の放送と違い、ゆっくり過ぎず、早過ぎず、調整するのが難しかった」、下平さんは「放送を聞いて少しでも気を付けようと思ってくれたらうれしい」、小幡さんは「市内に声が響き渡る貴重な機会をいただき、ありがたい。もっと上手に読めるようになりたいと、向上心にもつながった」と話した。

収録した啓発放送は今月15日~10月21日の期間中、条件に達した日の午後0時50分から放送し、市内224カ所に設置した防災行政無線から流れる。

また、8月に実施される市長選などの選挙啓発放送も行う予定となっており、他の市内高校に依頼する。

同課の竹田信一郎課長は「若い世代をはじめ、防災行政無線の発信をより多くの市民に知ってもらいたい。今後も高校生に担当してもらう取り組みは続けていきたい」と話した。