子どもを預けて一息 「森の隠れ家カフェ」開店

メニューの説明をする山尾さん㊧
メニューの説明をする山尾さん㊧

子育てによる親の孤立を解消しようと、託児付きのカフェの開設に向けて取り組んできた和歌山市の山尾美里さん(33)が携わる「森の隠れ家カフェ」が17日、同市の和歌山大学の近くにグランドオープンした。念願を果たした山尾さんは「実現できてうれしい。誰でも気軽に立ち寄れて、人のつながりが生まれる場所にしたい」と話している。

キッズスペースがある店内
キッズスペースがある店内

山尾さんは2022年に出産して自身が子育てでの孤独に悩んだことから、同じ思いをする親たちが子どもを預けて一息つけるようなカフェの開店を目指し、交流会などを企画してきた。

昨年7月、同大学付近の学生寮「グリーンプラネットハウス」2階に、「託児所くるくる」を開設。同寮内で飲食店を計画していた㈱エス・ティー・ワールド(STW)と共にカフェ開設に向けて約半年、活動してきた。

店内は、テーブルと1人用カウンター(計約50席)にソファ(2組)、ペットの同伴ができるテラス(24席)があり、広々とした開放的な空間。子ども連れの人も使いやすいように、山尾さんのアイデアでキッズスペースや授乳室、ベビーカー置き場、ソファ席、店入口のスロープを設け、子ども向けメニューも充実させた。大学生やペットと散歩する人もくつろげ、人数を問わず多世代で楽しめる。STWが運営し、山尾さんが広報と人事を担当する。

おすすめメニューは、サラダ・フルーツ・スムージーなどが付いてフレンチトーストなどのパンが選べるボリューム満点の「森のブランチ」と、スタッフが100回以上の試作をして食感にこだわったパンケーキ。

山尾さんは「親たちは子どもを優先して自分を犠牲にしがちですが、自分が満たされて笑顔になればみんなが幸せになる。いろいろな人を応援できる場所でありたい」と話した。

近所で4人の子育てをしているという幸前美保子さん(41)は「安心して子どもを預けられ、落ち着いた店内でリラックスして過ごせます」、同じく1歳の子どもを同所に預けているという中裏加奈さん(30)は「ママ友同士で集まりやすい。一人でゆっくりすると子どもに優しくなれるので、大切な時間です」と笑顔だった。

運営時間は午前8時~午後9時。木曜定休。同託児所利用者は割引あり。現金不可。問い合わせは電話(℡070・2282・9319)で。

テラスがあり開放感のあるカフェ
テラスがあり開放感のあるカフェ