日米の絆を次世代へ 和歌山協会が20周年祝う

ことしで創立20周年を迎えた和歌山日米協会(樫畑直尚会長)は8月28日、和歌山市七番丁のダイワロイネットホテル和歌山で式典を行い、関係者ら約100人が参加した。リチャード・N・ラーセン駐大阪・神戸米国総領事の来賓をはじめ、元駐米大使で一般社団法人日米協会会長の藤崎一郎さんら専門家による対談などがあり、参加者たちは日米の友好の絆を次世代へつなぐ決意を新たにした。

アメリカ合衆国の建国250周年の節目に合わせて実施された。和歌山日米協会は2006年6月、樫畑会長をはじめとする発起人らで設立され、民間レベルで文化・教育・経済など幅広い分野において、地域に根差した日米交流と相互理解の促進に努めている。
式典では中村裕一常務理事が開会宣言し、ソプラノ歌手の廣中愛さんが両国の国歌を独唱した。樫畑会長がこれまでを振り返り、「50年前にアメリカで学んだことをきっかけに、和歌山とつなぐことができないかと発足した。今までさまざまな方に助けていただき、きょうの日を迎えることができた」と英語を交えながらあいさつ。ラーセン総領事は「日米同盟は強固になっていて、世界の繁栄に極めて重要。政府間だけでなく市や地域団体、学校など人と人とのつながりで成り立っている」と感謝を伝え、宮﨑泉知事や尾﨑太郎和歌山市長らも言葉を贈った。
記念鼎談(ていだん)では「アメリカ建国250年―日米関係をより広く、より深く―」をテーマに議論が交わされた。藤崎さんと、自衛隊のイラク派遣で初代群長を務めた元陸将で、政策研究大学院大学客員教授の番匠幸一郎さん、同志社大学教授で京都日米協会会長の村田晃嗣さんが登壇。樫畑会長が進行を務め、それぞれの米国にまつわる思い出や、大統領選挙、核問題、安全保障、ウクライナ戦争やイラン情勢について議論を交わした。参加者の質疑応答もあった。
記念レセプションでは、県立星林高校吹奏楽部が演奏を披露した他、20年間の交流の歩みを振り返るスライドショーが上映された。参加者は歓談を交えながら親睦を深めていた。
県と米国との関わりは深く、1791年に米国の商船レディ・ワシントン号が現在の串本町樫野に寄港した歴史は、公記録で日米の最初の接触とされている。近代以降も移民先や留学先として選ばれており、現在も県とフロリダ州との姉妹提携・交流など、教育機関を中心に盛んな交流が行われている。

