前髪を常にきれいに 岡田さんの企画が最優秀賞

最優秀賞の賞状を手に岡田さん㊧と宮﨑知事
最優秀賞の賞状を手に岡田さん㊧と宮﨑知事

和歌山県内の中高生を対象にした県主催のアントレプレナーシップ教育プログラム「チャレスピ2026」の最優秀賞に、和歌山信愛高校2年生の岡田美海さんのビジネスプランが輝いた。

「チャレスピ2026」は、社会や地域の課題を発見し、新しい企画や商品のアイデアを生み出して発表することで、起業家精神を育み、次世代を担うリーダーを育成するプログラム。

22人が参加し、5~8月にオンライン中心の10日間のプログラムを実施。AIツールを活用し、起業家や専門家らのアドバイスを受けながらビジネスプランを作成するなど実用的なスキルを学んだ。

和歌山大学で最終発表会が行われ、友井泰範副知事や起業家、起業支援担当者らが審査した。

最優秀賞の岡田さんのプランは「あなたの前髪の命守ります。マルチビューティー・ブラシ」。このブラシは、くし、ヘアスタイリング剤、ミニ鏡、キーホルダーパーツを付けた、4種類の機能がセットになったもの。

アイデアは、高校生活を過ごす中での悩みから生まれた。家でセットした前髪が通学の途中で崩れてしまうことがあり、直すためには、くしやスタイリング剤が必要。それらを持ち歩くには荷物が多くなることから、機能を集約したコンパクトなブラシがあればと考えた。

「前髪をきれいに保つことで一日のモチベーションが上がって心の安定にもつながります」と岡田さん。SNSで女性39人にアンケートをとり、ニーズを調査した。女子高生ならではの発想で、まだ市場にはないアイデアを発表。審査では、実際に使うにあたっての工夫がされていることなどが評価された。

岡田さんはこのほど県庁を訪問し、宮﨑泉知事に受賞プランをプレゼンテーション。モニターに「マルチビューティー・ブラシ」のイラストを映し、思い付いたきっかけやアンケートの結果、商品にしたときの価格などを具体的に説明。歌も交えながら元気よく、にこやかにプレゼンした。

宮﨑知事は「これは売れそうですね。前髪を整えることに着目することは私たちの男性世代では気付けない発想。アイデアがひらめいて真っすぐに進んでいく力はとても大事。素晴らしいプレゼンだった」と称賛した。

岡田さんは「ビジネスプランに挑戦できて良かった。身近にあるさまざまな商品に関心が深まった」と話し、「これからも和歌山を盛り上げていきたい。自然や食べ物など、地域の良さをもっと伝えていきたい」と意欲を語った。