一輪車リレー3連覇 中窪選手が世界大会で快挙

懸命に走行する中窪選手
懸命に走行する中窪選手


オーストリアで7月25日から8月7日まで開かれた国際一輪車選手権「Unicon22」で、和歌山県海南市小野田の中窪亮斗(なかくぼ・あきと)選手(20)がトラックレースの4×100㍍リレーで優勝し、同種目3連覇を果たした。タイムは51秒50で、世界大会における日本チームの歴代最高記録を更新した。(写真は中窪さん提供)

同大会は国際一輪車連盟が隔年で開催する世界選手権大会。世界中から約1200人の選手が集い、多岐にわたる一輪車種目で競い合う。

中窪選手は4歳から総合型地域スポーツクラブ「ゆうゆうスポーツクラブ海南」(同市大野中)で一輪車競技を開始。現在は東京医療保健大学・和歌山看護学部に通う大学生で、和歌山県一輪車協会に所属している。

一輪車競技は100㍍や400㍍などの短・中距離走、片足走行、障害物競走、フルマラソンなどの「レース部門」と、音楽に合わせて、ソロ、ペア、グループで走行や技を披露する「演技部門」がある。

中窪選手は長距離を得意とし、高校2年生の時に10㌔マラソンで優勝。高校3年生で本格的にレースを始めた。「どれだけ練習しても、本番の緊張感の中で完遂することが難しい。だけど、成功したときの達成感は格別」と一輪車の魅力を話す。

今大会にはリレーの他、個人種目で100㍍、50㍍片足、タイヤを直接こぐ30㍍タイヤ乗り、400㍍、800㍍、障害物のあるコースを走行するIUFスラロームに出場。

リレーでは、4人のメンバー中3人が関東在住で事前練習の時間が限られていたが「バトンをつなぎゴールすること」を意識し、決勝では確実なバトンパスができ、勝利につながった。中窪さんは「連覇のプレッシャーがあったが、優勝できてうれしかった」と笑顔で話す。

しかし、現地は連日気温35度を超える猛暑で、中窪さんは大会期間中、熱中症になり、クーラーや氷も無く、体調が万全に回復しないままレースに臨んだといい、「個人では、思う結果が出せず悔しい思いもした」と振り返った。

優勝メンバーと笑顔の中窪さん㊧
優勝メンバーと笑顔の中窪さん㊧


8月28日、中窪さんは市役所に神出政巳市長を訪ね、喜びを報告した。神出市長は「3連覇は偉業。けがに気を付け、引き続き活躍してほしい」と祝福した。中窪さんは、当初は今大会を節目とする意向だったが「世界各地の選手と交流し、互いをたたえあう文化にふれ、価値観が広がった。またこの舞台に立ちたいと思った」と継続に意欲を示した。

今後は、11月に開催される一輪車マラソンへの出場を予定している。