外来カミキリ「防止へ支援」 鈴木農水相が視察

かつらぎ町の園地を視察する鈴木大臣㊨
かつらぎ町の園地を視察する鈴木大臣㊨

鈴木憲和農林水産大臣は3日、和歌山県のかつらぎ町と紀の川市を訪れ、深刻な被害が続く特定外来生物クビアカツヤカミキリの防除状況などを視察した。

クビアカツヤカミキリはモモやスモモ、ウメ、サクラなどのバラ科樹木に深刻な被害をもたらす害虫で、成虫が木に産卵して幼虫が幹の内部を食い荒らすため、一度侵入を許すと根絶が難しく、木が枯死してしまう。

国内では2012年に愛知県で初確認されて以降、ことし7月時点で20都府県に被害が拡大している。

県内でも19年にかつらぎ町で初確認されて以降、紀北地域を中心に被害が中・南部へと急拡大し、17市町に及んでいる。

ことし6月末時点の農地での被害は、主産地であるかつらぎ町が6309本と突出して多く、紀の川市でも1570本に達するなど深刻さを増している。岩出市や和歌山市の生活圏でもサクラなどの被害が相次いでいる。

相次ぐ伐採や植え替えによる農家の経営負担が重みを増す中、紀の川市が6月から補助金対象を果樹以外にも拡大した他、国も7月末に対策本部を設置するなど対応に追われている。

こうした状況の中、鈴木大臣はかつらぎ町内のスモモ園地を訪れて被害や防除の状況を確認。視察後、取材に応じた鈴木大臣は「現場での対策の重要性を痛感した」と述べた上で、国として本年度は農林水産省と環境省で総額75億円規模の対策予算を確保していることにふれ、「早期発見やまん延防止に向け、地域の実情に応じた支援にしっかり取り組んでいく」と強調した。

また、この日視察した現場の状況を、早急に開く次回の対策本部会議にも反映させ、環境省などと連携して具体的な対応を考えていく考えを示した。

この日は、紀の川市の桃山町植木組合も訪れ、生産者や岸本健市長らと共に産地の持続的な発展に向けた意見交換を行った。