国に高台移転支援要望 災害対策で仁坂知事
県の重点施策を推進する上で必要な制度や事業の採択に向け、 仁坂吉伸知事は7、 8の両日、 内閣府と9省を訪問し国の施策・予算に関する提案、 要望をした。
仁坂知事は内閣府の中川正春防災担当大臣に対し、 大規模な津波、 地震の災害に備え、 避難が難しい住民の自宅を、 高台へ移転させる支援制度などが必要と提案。 移転後の元住宅地はスポーツ公園や観光地などに替えていきたいとし、 支援を求めた。
また沿岸部を通る国道42号は津波などで6割以上が浸水する恐れがあるとして、 紀伊半島一周の高速道路など社会基盤整備の早期実現を要望した。
昨年2月に紀の川市で発生した高病原性鳥インフルエンザの最終処分については、 まん延防止策として同市の住民の同意を得てすぐに埋却処分したが、 国は掘り出しなどの費用を負担しないとしており、 今後の土地再利用のためにも農林水産省に焼却処分の費用負担を強く求めた。