民主坂口氏が出馬表明 衆院選和歌山2区

 民主党県連代表だった阪口直人前衆院議員(49)の公設秘書を務めていた坂口親宏氏(52)が27日、 阪口氏の離党で同党の空白区となっていた衆院選和歌山2区へ、 同党公認での立候補を表明した。 同日午後に県庁で会見を開き、 「 『信義』 という言葉を自分の糧とし、 12日間の選挙戦を戦いたい」 と述べた。

 坂口氏は橋本市出身。 県立橋本高校、 京都外国語大学を卒業後、 ㈱テレビ和歌山の局アナウンサー、 ㈱日本クルーズ客船クルーズディレクターなどを経て、 ことし8月から阪口氏の公設第1秘書を務めた。

 阪口氏が今月19日に離党と日本維新の会へのくら替えを表明した翌20日、 県連は坂口氏に出馬を要請。 坂口氏は21日付で秘書を辞職した。

 会見で坂口氏は急な出馬要請に苦悩したことを述べた上で、 「これまで民主党へ支援を頂いた2区管内の支持者に、 逆風の中でも恩返しがしたかった」 と出馬を決めた理由を語り、 「紀の川筋の人々の機微人情を理解し、 その人たちの期待に応えたい」 と話した。

 県連の浦口高典幹事長は 「大変うれしい。 立ち上がってくれたことが支持団体や支援者、 有権者の期待を裏切らない結果となった」 と述べた。

 和歌山2区には坂口氏の他、 自民前職の石田真敏氏(60)、 共産新人の吉田雅哉氏(37)、 維新前職の阪口氏が立候補を表明している。