自民復権の2勝 民主は県都を死守
民主党政権誕生後初めての第46回衆院選は16日に投票、 即日開票された。 和歌山1区は民主前職・岸本周平さん(56)が自民新人・門博文さん(47)との大接戦を制し、 2区は自民前職・石田真敏さん(60)が前回の雪辱を果たして当選。 3区は自民前職・二階俊博さん(73)が圧勝した。 県全体の投票率は前回より10・33低い61・37%だった。
民主は政権交代の追い風を受けた前回から一転、 激しい逆風の選挙戦。 全国的に自民が圧勝し、 再びの政権交代が確実となる中、 1区の岸本さんは、 当選1回で2つの大臣政務官を務める実績など党より個人を前面に出す戦いで、 門さんの追撃を振り切った。
2区は、 阪口直人さん(49)が逆風の民主から日本維新の会にくら替えし、 2選を目指したが、 前回は比例復活の苦杯をなめた石田さんが終始優勢な戦いでリベンジした。 阪口さんの元秘書、 民主新人・坂口親宏さん(52)は出馬表明の遅れが響き、 支持を広げられなかった。
3区は、 二階さんが大差で10回目の当選。 前回は民主候補に迫られたが、 今回は民主の不出馬もあり、 自民王国の強さを見せつけた。
比例代表近畿ブロックでは、 公明党が引退した西博義さんの後継として擁立した浮島智子さん(49)が初当選。 1区で敗れた門さん、 2区で敗れた阪口さんも復活当選を果たした(17日午前1時現在)。