男女の出会い応援 和歌山県が婚活イベント主催へ
少子化の要因の一つである未婚化、 晩婚化の流れを変えようと、 県は平成25年度から、 独身者に出会いの場を提供する主催イベントの開催や、 協力するNPOや企業・団体の登録制度などを柱とする新事業 「わかやま結婚支援」 を開始する。 当初予算案に事業費879万円を計上している。
県子ども未来課によると、 50歳で結婚したことがない人の割合を示す 「生涯未婚率」 の県内の数値は、 昭和55年に男性3・0(全国平均2・6)、 女性4・2(同4・5)だったのが、 30年後の平成22年には男性16・7(同20・1)、 女性9・2(同10・6)に大きく上昇。 平均初婚年齢も上昇が続き、 23年は夫が29・9歳、 妻が28・4歳となっており、 未婚化、 晩婚化の傾向が強まっている。
独身者の出会いの機会を増やそうと、 県は23年12月に結婚支援サイト 「ミライ☆キラキラ」 を開設。 サイト内の会員制コーナー(会員男性54人、 女性104人=2月末現在)で、 出会いに活用できる県内のイベント情報などを県が提供し、 会員間で誘い合うなどしてきた。
市町村など主催の婚活イベントは参加希望者が定員を大きく上回っている現状や、 会員から県主催のイベントを望む声があり、 より積極的な支援のため、 新事業に乗り出す。
県主催イベントは県内在住、 在勤の独身の成人男女を対象に24回を予定。 企画提案を募集し、 県内各地で趣向を凝らした内容で開催する。
協力団体の登録制度は、 結婚支援の情報発信やイベント開催などを行う市町村、 NPO、 商工団体、 企業などを 「わかやま婚活応援隊」 として新年度の早期に募集を始める。
応援隊への県の支援は、 婚活イベントへのプロの司会者の派遣、 婚活イベントの開催ノウハウセミナーの実施、 情報交換会の開催などを行うことにしている。
新事業に合わせて県の結婚支援サイトはリニューアルする。 イベントや応援隊などの情報は誰でも閲覧できるようにし、 県主催イベントに参加する際に会員登録をする仕組みを予定している。
同課は 「できるだけ多くの応援隊に登録してもらい、 全県的な結婚サポートの体制づくりを進めたい」 と話している。