松の木のコモ外し 和歌山城の風物詩
二十四節気の一つ 「啓蟄(けいちつ)」 の5日、 和歌山城のある和歌山市の和歌山公園で、 約270本の松に巻かれたコモを外す作業が行われた。
わらで作られたコモは、 中でマツケムシなどを越冬させ、 春先に焼却する昔ながらの害虫駆除の方法。 和歌山城では立冬(昨年は11月7日)にコモを巻き、 啓蟄に外すのが伝統となっている。
暖かい春の日差しの中、 午前9時から市和歌山城整備企画課の職員7人が作業を開始。 一の橋付近をスタートに、 一本一本コモをはずし、 樹皮に殺虫剤を吹き付けていった。
同課は 「きょうはまさに春を告げる気候に恵まれた。 この冬は害虫による松の被害はなかった」 と話している。