エフエム和歌山、開局5周年 「今後は防災に力」
NPO法人エフエム和歌山(山口昭昌理事長、 和歌山市塩屋)が開局5周年を迎え、 7日、 記念式典と異業種交流会が同市内のホテルアバローム紀の国であった。 山口理事長はあいさつで 「何か世の中の役に立つことがしたい」 との思いで脱サラし、 開局に至った経緯を紹介しながら 「命を守るため、 一人でも多くの人に情報がいくように願っている。 今後は防災にもっと役立つエフエム局として力を入れていきたい」 と力強く決意した。
約120人が節目を祝福した。 同放送局は平成20年4月1日に同市内を中心とするコミュニティーFM放送として開局。 周波数87・7にちなみ、 「バナナエフエム」 の愛称で親しまれている。
パーソナリティーは約60人で年間に約80の番組を放送。 多くの市民がゲスト出演するなど、 常に地域に根ざした情報を発信している。 地元ミュージシャンの発掘にも力を入れ、 自殺防止キャンペーンの他、 最近では市と防災協定を結び、 さまざまな業界間の災害ネットワークの構築を進めている。
式典では、 パーソナリティーを務める世耕弘成内閣官房副長官が 「県内で技術・内容ともトップを走るエフエム和歌山さんが、 県下全域のコミュニティーFMのネットワークづくりをしてほしい」 と期待。 岸本周平衆院議員も 「理事長の高い志に基づいた放送局。 大変なご苦労で5年間続けられ、 和歌山の底力を感じる」と祝辞を述べた。
同放送局に関わるさまざまな業種の出席者が交流。 和やかな雰囲気の中、 歌手のTONPEIさんやフラメンコ 「ラ・ダンサアンダルシア」 のメンバーが祝宴に花を添えた。