「鈴木屋敷」の歴史知って 角谷会頭が本制作

 「鈴木さん」 の宗家とされる海南市藤白、 「鈴木屋敷」 を広く知ってもらおうと、 海南商工会議所の角谷勝司会頭 (78) が、 ルーツを記した一冊とリーフレットを制作した。

 地域の貴重な文化遺産を守り、 その価値を正しく後世に伝えるため、 歴史を訪ね、 伝わる話をまとめた。 発行は非営利の任意団体 「紀州藤白鈴木屋敷を育てる会」 から。 本やリーフレットで関心を高めてもらい、 老朽化が進む鈴木屋敷の保存、 復元、 再生へ向けた取り組み、 観光資源として育てていく活動を盛り上げていく。

 本のタイトルは 「紀州藤白 『鈴木屋敷ものがたり』」。 A5判75㌻で 「鈴木さん」 のルーツや広がりについて詳しく解説している。 リーフレットは子どもが見て分かるようイラストをふんだんに使用。 市内の中学校やイベント時に配布していく。

 発行、 制作の数は本が1000冊、 リーフレットが3000部。 角谷会頭は 「鈴木屋敷についての所説を知る人が少なく、 高齢になり、 その火を絶やさず何とか育てていこうという思いで作りました」 と熱く、 「鈴木さんだけでなく、 地域の方や若い人ら皆さんに関心を持ってもらいたい」 と話している。  

 問い合わせは藤白神社内の同会 (℡073・482・1123)。