民主、候補擁立へ交渉中 参院選和歌山選挙区
独自候補の擁立が難航している民主党県連は15日、県出身者1人と現在、出馬の交渉中であることを明らかにした。県連代表代行の岸本周平衆院議員は「(期限は)投票日の1カ月前くらいが常識的だと思う」と述べ、来週末ごろに擁立か断念かの結論を出す考えを示唆した。
県連は党本部と岸本氏に候補者選びを一任。同日の県連常任幹事会終了後、取材に応じた岸本氏によると、県出身者数人に出馬を打診し、現在は絞り込んだ1人と交渉中だが「前向きの返事はもらっていない」とし、「党本部と連携しながら引き続き努力する」と述べた。
もし候補擁立を断念すれば、和歌山選挙区での民主の不戦敗は、他党との共闘、補選を除いて平成10年の結党以来、初めてとなる。
和歌山選挙区にはこれまでに、自民現職の世耕弘成氏(50)、共産新人の原矢寸久氏(61)、幸福実現新人の久保美也子氏(52)の3人が立候補を表明している。