こもを外せば春 和歌山城の風物詩
二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」の6日、和歌山市の和歌山公園(和歌山城)で、約270本の松に巻かれた「こも」を外す作業が行われた。
わらで作られたこもは昔ながらの害虫駆除の方法として使われ、中でマツケムシなどを越冬させ、春先に焼却する。和歌山城では立冬(昨年は11月7日)にこもを巻き、翌年の啓蟄に外している。
6日は午前9時から市和歌山城整備企画課の職員10人が作業に当たり、一の橋付近の松から一本一本こもを外した。
同課は「最近はマツケムシが入っていることはほとんどありませんが、春の風物詩となっています」と話していた。