珍しい「ヤマトナンカイヒトデ」 自然博物館で展示中

 海南市船尾の県立自然博物館は、南方系の珍しいヒトデ「ヤマトナンカイヒトデ」=写真=の展示を行っている。

 鮮やかな黄色いとげに覆われた大型のヒトデ。静岡県・駿河湾以南の太平洋に分布し、やや深めな水深30~100㍍くらいの岩場周辺に生息している。四国や九州南岸で時折採集されるが、紀伊半島では5、6例しか記録がなく、同館での展示は初めて。

 展示物は3月26日、白浜町で底引き漁を操業していた湯浅湾漁協唐尾支所所属の尾﨑勇介さんが漁獲物の中に見慣れないヒトデを発見。同館へ連絡し、寄贈した。腕を広げた幅約30㌢、重量2㌔。館内第1展示室の「いろいろな生物」コーナーに展示されている。問い合わせは同館(℡073・483・1777)。