県内最大の葬祭施設に 五色台聖苑

 海南、紀の川、紀美野の2市1町でつくる五色台広域施設組合が進めていた紀美野町国木原の総合葬祭施設「五色台聖苑」の増築工事が完了し、27日に現地で竣工式が行われた。

 竣工式には3市町の首長ら関係者約60人が出席。祝詞奏上や玉串奉奠(ほうてん)などの神事が行われ、管理者の寺本光嘉紀美野町長が「地元の皆さまのご理解とご協力、工事に携わられた関係各位のご努力で、竣工することができました。施設完成を機に職員一丸となり、今まで以上にきめの細かいサービスの提供に努めてまいります」と式辞。工事経過報告や感謝状贈呈の後、施設玄関前でテープカットが行われた。

 既存の施設は鉄骨造り平屋一部2階建て、延べ床面積は1845平方㍍。火葬炉6基、式場2カ所を備えていた。

 平成23年度に紀の川市が全域加入し、火葬件数の増加が見込まれるため火葬炉3基を増設。また近年の葬儀形態の変化に伴い、葬祭棟を新設した。

 火葬炉と葬祭棟の新施設は鉄骨造り平屋一部2階建て、延べ床面積2365平方㍍。既存施設西側の駐車場として使用している敷地に建設した。ユニバーサルデザインを基本に、シンプルで開放感あふれるエントランスなどの空間を基調とし、周辺環境との調和を図った。火葬炉9基、式場3カ所を備えた県内最大規模の総合葬祭施設となった。

 総工費は約9億円。設計・監理は㈱岡本設計(坂本暁史代表取締役)=和歌山市土佐町=、施工は三友工業㈱(矢部幸雄代表取締役)=同市湊=。11月1日から供用が始まる。

3市町の首長らがテープカットを行った

3市町の首長らがテープカットを行った