【ＡＲ】ぶらくり丁リノベーション　石窯ポポロ

　有機野菜や地元の新鮮食材を使った農園レストラン「石窯ポポロ」が８日、和歌山市本町のぶらくり丁商店街内にオープン。開店イベントの石窯で焼くピザ作り体験は大盛況で、大勢の家族連れらが出来立ての特製ピザを堪能した。

　ＮＰＯ法人にこにこのうえん（同市府中、吉川誠人理事長）が運営。空きビルや店舗の活用法を考える、市主催の「リノベーションスクール」受講生による１号店となった。

　手作り体験で、来店者は麺棒でピザ生地を薄く伸ばし、ソースを選んでタマネギやウインナーなどを自由にトッピング。目の前で数分で焼き上がるピザに大喜びで、行列が途切れることはなかった。

　この日は、手作り雑貨や飲食ブースが並ぶ「ポポロハスマーケット」も同時開催され、ぶらくり丁内は大にぎわい。

　長女の夏帆ちゃん（３）ら家族で訪れた同市和歌浦の自営業、湯川晋吾さん（３５）は「久しぶりにぶらくり丁に来ましたが、活気があってびっくりしました。ピザ作りは特別な体験でした」と笑顔。吉川理事長（３９）は「マーケット参加者の中から、空き店舗出店者が続いてくれればうれしい。ピザもそうですが、自分が作った一つしかないものを楽しみたい人たちが集まる、温かい場になれば」と話していた。

　同店は通常はランチやカフェ、ディナータイムでの営業。ピザ作り体験は今後、イベントに合わせて開くという。

ピザ作りに挑戦する女の子