板倉徹さん死去 医大前学長・脳外科医

 県立医科大学(和歌山市紀三井寺)の前理事長・学長で、名誉教授の脳神経外科医、板倉徹(いたくら・とおる)さんが25日、胃がんのため死去した。70歳。

 板倉さんは平成6年3月、母校である同大の脳神経外科教授に就任し、18年4月から付属病院長、20年4月から医学部長、22年4月から理事長・学長を歴任。26年3月に任期満了に伴い退職し、名誉教授となった。

 向陽病院(同市津秦)の名誉院長、NPO法人「和歌山からJリーグチームをつくる会」の理事長なども務め、『ラジオは脳にきく』など著書も多かった。胃がんは公表していなかった。

 葬儀はキリスト教式で、通夜は27日午後6時から、告別式は28日正午から、和歌山市吹上2の3の36、吹上ホールで行われる。喪主は妻・登志子(としこ)さん。香典は辞退する。

 同大の岡村吉隆理事長・学長は「突然の訃報をお聞きし、ただただ、いまは驚いています。著書やラジオ番組などを通じて、認知症予防や健やかな生き方を啓蒙されるなど、県民の皆さまの健康と地域医療の充実を願っておられました。これまでの先生の功績に対し、心より感謝を申し上げますとともに、ご冥福をお祈りいたします」とコメントしている。

板倉徹さん

板倉徹さん