菓子をあげないで お城の動物園呼び掛け
花見などで来園者が増加する時期を前に和歌山市は、和歌山公園動物園の動物にスナックやチョコレートなどの菓子を与えないように注意を呼び掛けている。
22日現在、2年前に園に来たボリビアリスザルの「あっち」が、歯の病気から頬内にばい菌が入り膿がたまるなどしたことから、動物病院での処置後、園事務所内のケージ内に移され、様子が見られている。来園者が投げ入れた菓子類が原因とみられている。
来園者の中には、ポテトチップスなどの他、堅く、けがの原因になるあめ玉を投げ込む人もいるという。マナー違反者には常連の大人もいるという。来園者による投げ込みが原因とみられる病気では、ことし2月、マーラ(テンジクネズミ科)も頬内に膿がたまり手術した他、昭和55年には、来園者が投げ入れたプラスチック製の物を飲み込んだ、オタリア(アシカ類)が死亡したケースもあるという。
市和歌山城整備企画課は「動物たちにとっては、麻酔や投薬、治療行為は、体に大きな負担になるので、マナーを守って見学してください」としている。