新代表理事に青沼氏 県中小企業家同友会
県中小企業家同友会は22日、第29回定時総会を和歌山市のホテルグランヴィア和歌山で開催。青沼稔代表理事ら本年度の役員が紹介され、前年度の活動、決算報告、本年度の活動方針や予算案などを審議し、採択した。
総会冒頭で、会員の交流を通して経営者の資質を高め、日本経済の繁栄を目指すなどとする同友会の理念を確認。林定男前代表理事は「アベノミクスにより放たれた矢はわれわれまで届かず、依然として厳しい状況が続いている」としながらも、観光客の増加に伴う宿泊施設の不足などを明るい兆しとし、「経営を学ぶ学校である同友会を大いに活用して行動を起こしてほしい」と呼び掛けた。
青沼代表理事は、県内の同友会組織は支部が広範囲に点在することから、会議などに出席するための移動時間が長い課題を解消するため、5月からテレビ会議を導入することなどを報告。「離れていても顔を見て話すと言葉上の誤解も招きにくく、皆がそろっている感覚で雰囲気が和み、よい勉強会になるだろう」と期待を話した。
また、各支部が本年度の活動方針や計画などを発表。記念講演も行われ、兵庫県中小企業家同友会筆頭代表理事、日本ジャバラ工業㈱代表取締役の田中信吾さんが「中小企業家同友会で何を学ぶか、どう学ぶか」をテーマに話した。
本年度の理事、支部長は次の皆さん。
◇代表理事=青沼稔▽副代表理事=吉田準司(筆頭)、岡京子、内畑雅年、山本伸一、松下敬次▽支部長=野口義明(紀北)、木村茂伸(和歌山)、楠林良之(海南)、小畑康平(有田)、名倉健三(御坊日高)、大谷浩之(紀南)、温井雄生(新宮)