カンフーで国際交流 NZから来和

和歌山市内で教室を開いているカンフースクールNPC(須佐友洋代表)の河北コミュニティセンター教室に2日、ニュージーランドから同国道場の指導者と生徒20人が訪れ、NPCの生徒らにカンフーを指導した。

同教室は、須佐さんがニュージーランドへの留学時に修業した、少林寺拳法の一派「少林高参門南北拳」を日本でも教えようと平成15年に設立。同拳は総合格闘技に武器や動物の動きが取り入れられているのが特徴で、小中学生のクラスと高校生以上のクラス合わせて40人が練習している。
同国の生徒は日本で行われる黒帯の昇段試験のために来日。今回は須佐代表が同国でカンフーを習ったギャリー・オサリバンさんが生徒と共に訪れた。

交流では、NPCとニュージーランドの生徒らがミットを打ち合い、回転して高く足を掲げるジャンピングスピニングキックなどの技を練習した。

また、同国のマオリ族が戦いの前に行っていたとされる民族舞踊「ハカ」も踊った。手をたたき、足を踏み鳴らすハカの基本スタイルに、カンフーの要素を加えたオリジナルの迫力あるハカが披露された。

ニュージーランド生徒のチェン・フリーダさん(33)は「子どもたちは真剣に取り組んでくれたし、大人は楽しんでくれた。日本人は英語を話さないと思っていたが、理解しようとしてくれた。2国がふれあう良い機会になったし、また日本に来たい」と笑顔。須佐代表は「外国から自分の先生が来てくれるのはとても光栄なこと。カンフーを通じて人がつながる経験もできて良かった」と話していた。

ニュージーランド道場のメンバーは4日に日本を出発し、次の訪問地のマレーシアに向かった。

ミット打ちの練習で交流する生徒ら

ミット打ちの練習で交流する生徒ら