和歌山市奨学金返還助成 4月にも受付開始

就職などを契機に、学生の市外転出などを抑制することを目的に和歌山市が創設した奨学金返還助成制度で、市は4月中にも、学生側の制度利用の申し込みを受け付ける。締め切りは6月末の予定。平成31年4月の制度適用の初採用時期には、22事業所が参加登録を行い、対象枠は73人になった。一方で、登録した学生や事業所も、通常と同じ就職や採用の活動になることから、制度を効果的に活用するために、マッチングが重要になりそうだ。

同制度は、看護師、薬剤師、作業療法士、視能訓練士、精神保健福祉士などの医療や介護などの国家資格専門職種の学生を対象とし、採用前のインターンシップなどでの事業研究や、採用後に3年間の勤務や市内居住の実績があった場合に、奨学金返済助成として、2年制が最大50万円、3年制が最大75万円、4年制が最大100万円、6年制が最大150万円を、市と事業所がそれぞれ2分の1を積み立てた基金から、助成する。学生側の申請時には、希望就職先の特定は必要としておらず、取得予定の国家資格に印を付ける。申請は、卒業年次の1学年前で、4年制の場合は、3回生になる。市は制度の詳しい制度の内容を、市報や市のホームページで周知する予定。また、29年度の一般会計当初予算案にも、本年度と同額の4000万円を盛り込んでおり、学生の支援を継続する考え。

担当の政策調整課は「当初の想定では、40人ほどの対象者と見込んでいたが、実際には73人になったので、今後制度の学生側の周知により、より人材不足の解消につなげたい」と反響を喜んだ。

制度に関する3月末までの問い合わせは同課(℡073・435・1013)。4月以降の担当課は調整中。

ホームページで公表されている各種申込書用紙

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