休日を彩る淡彩 日曜スケッチ倶楽部展
絵画の愛好者グループ「日曜スケッチ倶楽部」の淡彩スケッチ展が26日まで、和歌山市本町の複合商業施設フォルテワジマで開かれている。
同グループは13年前、同市の高橋與志郎さん(73)を講師に発足。教室という形でなく、市内近郊で毎月1度、日曜日に開かれるスケッチ会に集い、その場で仕上げるというスタイル。作品展は春と秋に開いている。
会場には、丸型ポストがある湯浅の町並み、紀伊風土記の丘のかやぶき屋根、新緑に包まれた地蔵尊など、11人が身近な風景を描いた約30点が並ぶ。鉛筆やペンのデッサンにふんわりとした淡い色彩が加わり、どれも優しい雰囲気。中には「もう見られなくなる風景だから」と開発が進む市駅前の様子を描いた一枚も。
絵を始めて約8年という丸毛光明さん(71)は、「和歌山城散策」と題した絵はがきサイズの作品をまとめて出品。「一人では勇気が要りますが、みんなで道端に腰を下ろして、わいわいと楽しく描いています」とにっこり。
高橋さんは「描いた風景が何年かすると懐かしい風景になったりします。大きくも小さくも切り取って残せるのが魅力ですね」と話し、「スケッチは健康のもと。『私も描けるかも』『やってみたい』と思ってもらえたらうれしいです」と話している。
午前10時から午後7時(最終日は4時)まで。問い合わせは同所(℡073・488・1900)。