新市場の整備へアイデア募集  和歌山市

再整備が計画されている和歌山市中央卸売市場(同市西浜)に関連し、市は5月19日まで、県が整備を計画している「道の駅」に併設する地域振興施設や余剰地の活用について、民間事業者や公益法人、JV(共同企業体)などから事業アイデアを募集している。募集要項には、規模は未定ながらも浴場機能を併設することが必須とされており、幅広い層への集客効果の期待が高まる。供用開始は、同市場と同じ平成34年度を予定している。

アイデアを募集している土地は、市場敷地南東部で、現在、市の管理棟がある付近。県が担当する公共施設設置予定の約4000平方㍍を除く約1万1000~1万2000平方㍍が対象エリア。必要な場合は、同土地の西側の余剰地約1万7000平方㍍についても活用提案が可能になっている。浴場機能は、同市新和歌浦にあった大浴場を備えた市営の市民憩の家「ほうらい荘」が、平成25年3月に閉鎖したことなどを受け、計画に盛り込まれた。

市は今後、提案があった意見を基にして、設計事業などに反映させる考え。3月27日に開始されたアイデア募集は、業者から数件の問い合わせがあるなど、関心が高まっているという。市は「中央卸売市場に併設される一般向けの総合食品センターや、道の駅などとの相乗効果で、にぎわい創出につなげたい」としている。

問い合わせは同市場(℡073・431・3161)。

市中央卸売市場の再整備計画では、本年度に基本設計、30年度に実施設計を行い、31~33年度で、建物を順番に解体建設していくローリング方式で工事を行い、再整備を進める。

アイデアを募っている余剰地イメージ

アイデアを募っている余剰地イメージ