和大が悲願の初優勝 近畿学生野球リーグ
近畿学生野球連盟Ⅰ部春季リーグの第5節2回戦が17日、南港中央球場で行われ、和歌山大は勝ち点3で首位に並ぶ奈良学園大を4―0で破り、2連勝で勝ち点1を獲得。加盟67年目で悲願の初優勝を飾った。和歌山大は6月5日に東京・神宮球場で開幕する第66回全日本大学野球選手権大会に出場。2回戦からの登場となり7日(大会3日目)の第1試合で近畿大と岡山商科大の勝者と激突する。
◇2回戦
和歌山大 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 |
奈良学大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
和大硬式野球部の創部は大正13年(1924)で近畿学野球連盟には昭和25年(1950)の秋季から加盟した。大原弘監督の下、平成24年(2012)の秋季から1部に復帰。昨年の秋季は65年ぶりの2位と健闘し、15シーズン連覇の奈良学大(奈良産業大)にストップをかける1番手として期待されて臨んだ今季リーグだが、序盤は市大阪大、神戸大に1勝1敗と厳しいスタートとなった。
勢いをつかんだのは第3節の紀三井寺公園野球場での3連戦で、地元和歌山の声援に後押しされ、大阪大に2連勝、市大阪大との3回戦も制し、勝ち点2を挙げた。神戸大との3回戦に惜敗したものの、第4節の大工大に連勝、首位攻防となった第5節の奈良学大との1回戦も6―3で先勝、初Vに王手をかけての2回戦に挑んだ。
先攻の和大は2回、2死2塁から土田(山梨学院大付OB)の中前適時打で1点を先制。続く2回には1死2、3塁と攻め、眞鍋の内野ゴロの間に1点を加えた。
2点リードのまま迎えた9回は、1死から2者連続四球と代打太田(済美OB)の左飛球で走者が進塁、2、3塁とし、相手内野の失策で2点を追加した。 守っては、初戦で好投した貴志(桐蔭OB)野山(鳥取西OB)が見事な完封リレーを披露、奈良学大に反撃の隙も与えず快勝。野球王国和歌山に新たな歴史をしるした。