加太の魅力を訪ねて 和大・立命大生が調査
和歌山大学(和歌山市栄谷)と立命館大学(京都市)の学生たちが和歌山市加太地区の魅力を探るフィールドワークが11日、同地区で行われ、両大学の学生約50人が住民らを訪ね、話を聞いた。
和大観光学部で地域再生に関する講義を受講している2、3回生と立命館大文学部の学生が参加。立命館大の神田孝治教授が昨年度まで和大の教員だったこともあり、共同調査が実現した。
学生たちは5月下旬にも予備調査で加太を訪れており、今回が本調査となった。当日は午前10時半に集合し、4~5人ずつのグループに分かれ、地域を調査。各グループのテーマは「加太のカフェを効率良く回れるスタンプラリーを作る」「めでたいでんしゃと鯛料理」などユニークで、地元の人から話を聞こうと訪ね歩いていた。
立命館大のグループは「加太に残るうわさ話や伝説」を調査。聞き取りを通じて、淡嶋神社の宝物殿に髪が伸びるとされる人形があることを知った学生も。同神社の神事「雛(ひな)流し」についても、加太地域活性化協議会のメンバーに聞き取りを行い、「県外からはどれくらい人が来るのか」などを質問。「会場に訪れる人だけでなく、雛人形の処理に困った人が送ってくることも多い」などを説明を受けた。
参加した立命館大2回生の吉川明里さんは「うわさを発見するのは難しかったが、初めてのフィールドワークを次につなげていきたい」と話していた。