防犯の見守り巡回開始 1日~NOSAI

 NOSAIわかやま(県農業共済組合)は、同組合の業務用車両35台に防犯ステッカーを貼り付け、犯罪被害への注意を喚起する「ふるさと見守り活動」を9月1日から来年3月末まで実施する。

 同組合は、以前は北部・中部・南部の三つに分かれていた県内の農業共済組合が、ことし4月に統合して誕生。農業共済は、農業者が自然災害などによって受けた損害を補填(ほてん)し、農業経営の安定化を図る制度で、ことしが農業災害補償制度の導入から70周年となるのに合わせ全国で社会貢献活動を行う。

 NOSAI団体の職員は、農業共済への加入呼び掛け、事故が発生した場合の損害評価や組合員農家への連絡などで地域を巡回しており、今回の取り組みは、業務用車両にステッカーを貼り付けることにより犯罪被害の防止につなげることを目的としている。

 ステッカーは縦19㌢、横57㌢。「防犯パトロール中」というメッセージが記されており、左右車両の両側に1枚ずつ貼り付ける。

 また、同組合が年4回発行している広報紙に、振り込め詐欺や農産物・農機具の盗難に対する注意を促す啓発記事を掲載する。

 同組合は「農業共済の運営は地元農家の協力に支えられており、地域との絆は強い。組合の特徴を生かして地域社会の安全に貢献したい」と話している。

地域を走るステッカー付き車両

地域を走るステッカー付き車両