年末年始の観光客好調 県内主要7カ所

 2017年度の年末年始(12月30日~1月3日)に和歌山県和歌山市や白浜町など県内の主要観光地7カ所を訪れた観光客数は135万7490人で、前年度より3・2%増加し、史上最高だった13年度に次ぐ記録となったことが県観光振興課のまとめで分かった。

 調査したのは、和歌山市、高野町、田辺市龍神村、同本宮町、白浜町、那智勝浦町、串本町の7カ所。全体では、宿泊客は前年度比0・6%増の10万3490人、日帰り客は同3・4%増で史上最高の125万4000人だった。

 7カ所のうち4カ所で観光客総数は前年度を上回ったが、高野町は昨年10月の台風21号による南海高野線の運休などが影響し、日帰り客が23・2%の大幅減。串本町は映画『海難1890』(15年11月公開)のPRにより好調だった15、16年度に比べて減少したが、14年度以前よりは多い状況が続いている。田辺市龍神村は元日以外の日の温泉施設の利用が低調で、全体で6・9%減となった。

 和歌山市の観光客総数は1・8%増の59万8000人(宿泊1万3000人、日帰り58万5000人)。大型観光施設の利用者を中心に日帰り客・総数ともに増加し、過去20年で2番目に多くなった一方、宿泊客は微減した。

 田辺市本宮町は、宿泊客は平年並みだったが、日帰り客・総数はともに増加。熊野本宮大社が18年に創建2050年を迎え、メディアでの露出などが影響したとみられる。

 那智勝浦町は、改修工事による宿泊施設の休館と営業再開があり、宿泊客は昨年並みだったが、日帰り客・総数はともに増加。17年に創建1700年を迎えた熊野那智大社の記念イベントやPR事業などにより初詣客が増加したため。