世帯年収の44%が教育費 全国平均上回る
県内の世帯年収に占める教育費(小学校以上)の割合が平均44%と、 全国の37・7%を上回っていることが、 日本政策金融公庫和歌山・田辺支店の「教育費負担の実態調査」 で分かった。
前年の50・7%(全国36・6%)に比べて6・7減少したものの、 年収の半分近くを占めている。 一方で高校入学から大学卒業までに必要な費用は、 子ども一人当たり約1066万円と前年に比べて約47万円減少している。
年収別では、 世帯年収が低い世帯ほど負担が重くなっており、 特に 「200万円以上400万円未満」 の世帯年収に占める在学費用の割合は60・1%(前年44・2%)と半分以上を占めている。
住宅ローンがある世帯は56%で、 在学費用と合わせると世帯年収に占める割合は平均62・3%となり、 全国の51・4%より10・9高くなっている。
教育費の捻出方法は、 「奨学金を受けている」 が最も多く、 「教育費以外の支出を削っている」 「子どもがアルバイトをしている」 が続いた。
調査は昨年2~3月に 「国の教育ローン」 を利用した世帯を対象に行い、 43世帯から解答を得た。