夏こそは全国制覇を 智弁野球部が決意

 8月5日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する、全国高校野球選手権に出場する智弁和歌山高校野球部の壮行会が28日、和歌山市冬野の同校であり、中学・高校の全校生徒約1500人が選手たちにエールを送った。

 講堂で開かれた壮行会では、優勝旗を手にした文元洸成主将を先頭に選手たちが入場。生徒や教職員は総立ちで大きな拍手を送り、同校の藤田清司校長は「甲子園では一戦一戦着実に勝ち上がり、歴史に残る大きな結果を残してほしい。全校応援で野球部にパワーを与えよう」とあいさつした。

 髙嶋仁監督は和歌山大会を振り返り、市和歌山との決勝で9回表に2点リードを追い付かれ、その裏にサヨナラ勝ちした展開にふれ「同点になった時は一瞬やばいかもと思ったが、何とか勝つことができた」と話し、「(選抜の決勝で敗れた)大阪桐蔭とまた甲子園の決勝で当たり、智弁が5―4で勝つ姿をイメージしている。甲子園で一緒に感動を味わおうではありませんか」と呼び掛けた。

 生徒を代表し、藤井壮弥生徒会長が「甲子園出場は生徒にとって大きな喜びで、勇気と希望を与えてくれる野球部は私たちの誇り。相手を圧倒するような日本一の応援をするので、全国制覇を目指して頑張ってください」とエールを送り、選手を代表して文元主将が「甲子園では応援してくださる皆さんへの感謝の気持ちを大切にしっかり戦います」と決意を述べた。

 あいさつの後は髙嶋監督が壇上に並んだ選手一人ひとりを紹介した他、応援団によるパフォーマンスも披露された。選手たちは8月1日に宿舎入りする予定。

髙嶋監督による選手紹介も行われた

髙嶋監督による選手紹介も行われた