家具職人の手仕事を見る 一級技能士作品展

 和歌山県洋家具商工業協同組合が主催する「第8回和歌山家具手加工一級技能士創作作品展」が24日まで、和歌山市本町のフォルテワジマ4階イベントホールで開かれている。

 同組合に所属する家具手加工一級技能士が製作、デザインした家具や技能グランプリ上位入賞者の作品を展示。ねじを使わず木材を組み合わせて作るテーブルなど職人の技が光る9点が並ぶ。

 オープニングセレモニーでは同組合の岡本弘理事長が「職人の作品を見てもらうことが第一だが、技術を伝えていく場として展示の重要性が高まってきた。これからもより素晴らしい展示にしていくため、意見を頂きたい」とあいさつ。来賓と共にテープカットで開催を祝った。

 来場者は作品に触れ、食器棚の引き出しを開けたり、椅子を持ち上げたりして職人の細やかな仕事をじっくり見て回った。

 作品を出品している一級技能士の和中健さん(49)は「職人の仕事を知る機会が減っているので、作品を見て『こんな家具を作れる人がいる』ということを知ってもらえたら」と話している

 午前10時から午後6時まで。入場無料。

職人技が光る作品を見る来場者

職人技が光る作品を見る来場者