被害64億円超える 台風21号で県内農林水産

 和歌山県は12日、9月4日の台風21号による県内農林水産業被害の確定報を発表。被害総額は64億792万円となった。

 内訳は、農作物などの被害が46億3812万円、畜産関係は1億2448万円、水産関係は3億1203万円、農地・農業用施設は1億7400万円、林業関係は11億5928万円となっている。

 特に被害が大きかった農作物では、紀の川市やかつらぎ町の平核無(ひらたね)柿が枝折れや落果などで11億1148万円の被害。有田川町、有田市のミカンは倒木や落果の影響で9億3223万円の被害が出た。

 畜産関係では和歌山市や有田川町などの鶏舎の破損で8510万円。林業関係では有田川町や日高川町などの治山関係28カ所で山腹崩壊、施設災害などがあり、8億6750万円の被害があった。