2025年万博が大阪に決定 県内も期待の声
2025年国際博覧会(万博)が、大阪市で開かれることが決まった。
博覧会国際事務局(BIE)の総会が23日にパリで開かれ、BIE加盟国(170カ国)代表による2回の投票で、日本がロシアとアゼルバイジャンを抑えた。
大阪では1970年以来55年ぶりの開催。日本の最終プレゼンテーションでは、県選出の世耕弘成経済産業相が大阪の魅力を紹介。和歌山市出身の松下幸之助が創業したパナソニックの執行役員で、ジャズピアニストの小川理子さんらがアピールした。
開催による経済効果は2兆円以上との試算もある中、関西国際空港に近い和歌山でも、大きな経済波及効果が期待される。尾花正啓市長は「本市にとっても新たな産業や観光のイノベーションが期待できるなど、大きな経済効果をもたらすとともに、全世界に向けて存在感を示す絶好の機会となります。今後は、この博覧会の成功に向けて取り組みを進めていきたいと思っております」とコメントしている。
前回の大阪万博に足を運んだという紀美野町動木の大瀬克幸さん(70)、和美さん(69)夫妻は「どのパビリオンも待ち時間が長く、『月の石』は見られませんでした。ホテルはどこも満室で、大阪駅前の芝生で野宿をしたのを覚えています。2025年もぜひ夫婦で行きたい。今からとても楽しみです」と話していた。