将来の夢や目標語る 亀川中で「立志式」

海南市立亀川中学校(熊代秀至校長)は15日、2年生が4月から最上級生となるのを前に立志式を行った。生徒61人(男子32人、女子29人)は自身を振り返って決めた目標を、漢字一文字を示しながら発表。目標達成に向けての努力を誓った。

立志式は、奈良から江戸時代にかけて行われていた現在の成人式にあたる「元服」に倣い、15歳になる中学2年生に大人としての自覚をもち、志を立ててほしいと願って行い今回で7回目。

熊代校長(56)は式の意義について「これからの長い人生の生きる目的を定め、成し遂げることを誓うこと」と強調。「“中だるみの学年”ともいわれる中学2年を、立志の緊張感で引き締めて過ごしてほしい」と呼び掛けた。

生徒らは壇上に上がり「勝」や「竹」「大」など、自身の欠点と感じていることを改めたいとの願いを託したり、努力目標を表したりした漢字一文字を紹介。「改」を示した南出嵐君は「自分に甘くなっていた気持ちを改めたいです」、「夢」を示した石橋朋果さんは「夢を持って生きる方が自分をより高めることができると思います」などと話した。

この日は地元で活躍する経営者の講演もあり、同市JR駅前で、約40年以上にわたりハンバーガー店を営む上野知美さんが「ごちそうさまに支えられて」をテーマに話した。上野さんは、1978年ごろから昨今までの、まちのにぎわいの移り変わりや、“海南の顔”として明るい接客に努めてきたことなどを話し「故郷の風景を忘れないで。もし、悩んだときは話を聞かせてください」と呼び掛けた。

生徒らは、合唱曲「若い翼は」を歌い、それぞれの誓いを胸に歌詞の「強く羽ばたく」に思いをのせハーモニーを響かせていた。

目標を一文字で発表する生徒

目標を一文字で発表する生徒