雨と一緒に楽しもう 和歌山城アジサイ見頃

近畿地方の梅雨入りが平年より遅くなる中、和歌山県和歌山市の和歌山城「鶴の渓」でアジサイの花が見頃を迎えている。

日本気象協会によると、梅雨前線が日本の南に停滞し、沖縄は大雨となるおそれがある一方、前線から距離のある近畿などは梅雨入りがまだ先となりそう。

和歌山城公園西側の「鶴の渓」は、徳川家入城前の浅野家の時代にツルを飼っていたことからその名が付き、現在は青色や紫色、黄色など多彩なアジサイ約170株が咲く。

市和歌山城整備企画課によると、2006年に市が約100株を植え、翌年に民間からの寄贈で追加され、アジサイの名所として市民や観光客に親しまれるようになった。

ことしは5月の末ごろから咲き始め、雨が少ないためややしおれた時期もあったが、7日の雨で花は元気を取り戻したという。

見頃は今月下旬まで。同課は「いよいよ梅雨の季節、散歩に来て花を楽しんでもらえれば」と話している。

アジサイが満開となった「鶴の渓」

アジサイが満開となった「鶴の渓」