実話描いた介護映画 岩出市で監督迎え鑑賞会
介護をテーマにした映画「かあちゃんに贈る歌」(2014年公開)の監督を招いての鑑賞会が22日、和歌山県岩出市金池の市総合保健福祉センターで開かれ、約70人が介護や親子の絆、命の大切さを再認識した。
市社会福祉協議会(杉原啓二会長)と介護老人保健施設やよい苑(和田好史施設長)の共催。同作は葉七(はな)はなこ監督が母を実際に介護した体験をモデルに製作した作品。
ストーリーは、あいはら友子演じる新庄満子は元気な大阪のおばちゃんで、西方凌演じる娘の葉月は歌手を目指して夢を追うアラフォーの女性。ある日、満子が突然倒れる。病気で余命約半年と宣告を受け、寝たきりになる満子を葉月が介護し、歌手の夢も諦めそうに――というもの。介護の現実や親子の絆などを描いた笑いと感動の心温まる物語。
鑑賞会で杉原会長は「人情深く面白い。介護をテーマにして介護の現実や絆などを描いているので最後まで見てほしい」とあいさつした。葉七監督は「介護にはいろいろなサポートがあり、一人ではない。多くの人が支えてくれることを知るきっかけになればうれしい」と話した。
葉七監督は「超高齢社会を安心して暮らす為に何が必要なのか?」をテーマに2020年以降「認知症を知る」「健康長寿」「平和を伝える」「地域で安心」の4本のプロジェクト映画を公開する予定。