粘投も終盤に逆転許す 和工が新宮に初戦敗退
第101回全国高校野球選手権和歌山大会は12日、和歌山県和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で開会式が行われた後、1回戦1試合があり、和歌山工は4―5で新宮に逆転負けし、初戦で涙をのんだ。
新宮 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 10 |
和歌山工 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 4 |
〔新〕吉水、田中、吉水―下屋敷〔和〕水軒、柳室―内芝▽2塁打=古根川、吉水(新)玉井2、川嶋、黒岩(和)
和工は1点を追う6回裏、2死2塁から3番の川嶋が中越えに同点打を放って試合を振り出しに戻した。7回裏は死球で出た走者を2塁に送り、2死2塁から9番の水軒が右前に適時打を放って勝ち越し。3点差をつけられて迎えた9回裏は2本の適時打で1点差に迫ったが、後続が倒れ涙をのんだ。
先発の水軒は立ち上がりからボールが先行し、苦しい投球となった。中盤はキレのある直球で押し相手打線を苦しめたが、終盤に捉えられた。
和工の楠川剛史監督は、水軒の投球について「球が上ずっていた中で、1回に先制された後、よく持ち直した」と評価。打線については「相手投手の直球が高めにくることは分かっていたが対応できなかった。前半は選手の動きが硬く、5回が終わった後で『元気を出せ』と声を掛けた。言った直後に逆転したのは、よくやってくれたと思う」と話していた。