吉宗像にライフジャケット 水の事故防止へPR

水辺で遊ぶ機会が増える夏休みを前に、和歌山海上保安部は12日、和歌山県和歌山市吹上にある徳川吉宗像にライフジャケットを着せて市民に着用推進を訴えた。

子どもたちに命の尊さを知ってもらい、海や磯で遊ぶときにはライフジャケットの着用を習慣づけてもらおうと2009年から行われている。海保職員が吉宗像にライフジャケットを着せ、着用を訴える横断幕を設置した。

中瀬峰明警備救難課長(38)は「命の大切さ、ライフジャケットの有効性を知ってもらいたい。吉宗像の前を通った人々が、船に乗ったり釣りに行ったりするときには、ライフジャケットを着る習慣のきっかけになれば」と話した。

全国では昨年、船から海へ転落した472人のうち、ライフジャケットを着用していた人の死亡率は8%、非着用の人は54%となっており、着用の有無が生死を分ける大きな要因になっている。水の事故に遭遇した場合は局番なしの「118」へ。

横断幕で着用を推進

横断幕で着用を推進