ICOCAエリア拡大 きのくに線も新たに15駅

西日本旅客鉄道㈱和歌山支社(和歌山県和歌山市吉田)は29日、ICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」の県内での利用エリアを2020年春から拡大すると発表した。

きのくに線は和歌山駅から紀伊田辺駅間のうち、海南までの4駅と箕島・藤並・湯浅・御坊・南部の6駅はすでにICOCAが利用可能となっていたが、2020年春には残る区間内の15駅全ても利用可能となる。

また和歌山線は和歌山駅から五条駅間で、県内の田井ノ瀬駅から隅田駅間の21駅と奈良県の大和二見駅で利用できる。

これにより、県内の既存利用可能駅23駅から新たに36駅加わり、59駅で使えるようになる。県内に80ある駅の約70%でICOCAが利用可能となる。

利用方法は、きのくに線は駅改札口に自動改札機を設置、カードをタッチして乗降する。和歌山線は新型車両の227系の車内にある車載型IC車載機にタッチする。

「ICOCA」は現金がチャージでき切符としての機能を持ち、「ICOCA定期券」は定期券と切符の両機能を併せ持つ。電子マネーの機能もあり、駅の中にある売店やまちなかのスーパーやコンビニエンスストアなどでキャッシュレスで利用できる。カード購入時に保証金として500円が必要となる。

「ICOCA」の他、JR東日本の「Suica(スイカ)」や関西私鉄などが共同で取り組む「PiTaPa(ピタパ)」など9種類の交通系ICカードも相互利用できる。

同日開かれた会見で、同社和歌山支社の冨本直樹支社長は「利用される皆さんがより便利になることが目的。県外の人もICOCAを利用いただき和歌山へ来てもらえれば」と話した。

「ICOCA」のエリア拡大をPRする冨本支社長

「ICOCA」のエリア拡大をPRする冨本支社長