発生源は3号設備 日本製鉄からの鉄粉飛散

 日本製鉄㈱和歌山製鉄所(和歌山市湊)の敷地内から6月26日ごろにさびた鉄粉が飛散した件で、同社などが共同出資する和歌山共同火力㈱は26日、同社の3号発電設備が鉄粉の発生源と確認したと発表した。

 両社によると、鉄粉は同市古屋を中心に北西側約2・5㌔の範囲に飛散し、周辺の住宅のベランダや自動車のボンネットなどに付着する被害が発生。「車に付いた鉄粉がさびて取れない」などの声が多く寄せられたという。

 和歌山共同火力は3号発電設備の内部を点検し、発生源であることを確認した。

 同社は「近隣の皆さまにご迷惑とご心配をお掛けし、深くお詫び申し上げます。今後同様の事態を発生させないよう更に詳細な点検と検討を進め、発生メカニズムと再発防止策について最終報告する」としている。

 鉄粉の飛散についての問い合わせは専用の相談ダイヤル(℡073・407・5154)。